4月も半ばになりました。
暖かくなってきて、エステサロンでもそろそろ日焼け対策のお伝えを強化したい時期ですね。
もちろん紫外線対策の大切さは一年中伝え続けるべきなのですが、お客様の意識が高まるのはやっぱりこれからのシーズンだと思います。
今回のテーマはこれからお客様から聞かれることが増える、日焼け止めに関する質問の回答です。
去年の日焼け止めがまだあります!
日焼け止めの提案をした時にお客様からよくいただくのが、
「去年使っていた日焼け止めがまだ残っているんですけど、使っても大丈夫ですか?」という質問。
聞いていただける場合はまだいいのですが、「まだあるので大丈夫です!」と、去年から眠らせていたものを使うことに迷いのないお客様もいらっしゃいますよね。
せっかく手元にあるからこれを使いたい、という気持ちはよくわかるのですが…承諾しても良いでしょうか?
古い日焼け止めは肌荒れの原因に
お客様にとっては残念な回答ですが、もちろんNGです。
古い日焼け止めは酸化など変質している可能性があり、本来の日焼け止め効果をなさないことも。
そして、変質しているものをお肌に塗ることで赤みやかゆみなど肌荒れの原因になる場合もあります。
ダメージを防ぐために使う日焼け止めでお肌にダメージを与えてしまうのは、もったいないですよね。
せっかく通っていただいていて、肌の管理を任せていただいている以上古い日焼け止めをお肌に塗ることを許容することはできません。
日焼け止めの使用期限
使用期限の表記のない化粧品は薬機法にもとづき、未開封の場合製造から3年もつように設計されています。
これは購入からではないので、手元に届いた時点でどれくらいの期間が経過しているかは定かではありません。
メーカーから直購入したり、仕入れラインが明確なディーラーからの仕入れであれば古いものを仕入れるリスクは少ないかと思いますが、なるべく新しいものを手元に置いておきたいですよね。
開封したものについては、メーカーによりますが最大でも1年以内、無添加であればもっと短い期間で使い切った方が安心です。
未開封で3年という目安についても、自宅保管の場合は思わぬ室温の変化や日光にさらされていたり…と保管状況によって中身の変質が起こっている可能性があるので注意が必要です。
どうしても使いたい、確かめる方法は?と聞かれることもあるかもしれません。
そういう時は、
・においや色、テクスチャーに変化がないか確認する
・パッチテスト
(二の腕の内側やえらなど目立たない部分に塗ってみて、異常がないか確認する)
この2点を試していただき、お客様の責任の範囲内で使っていただくようにしましょう。
おわりに
この時期になるとよく起こる「去年の日焼け止め問題」。
サロンで購入いただいた日焼け止めの場合、捨てていただくようにお伝えするのに少し罪悪感があるかもしれません。
日焼け止めは涼しくなると使わなくなる方が増えがちなので、そういったお客様への対策としては「あらかじめ使用期限を伝えておく」のがおすすめです。
涼しくなる前に使い切れるように一回の使用量を増やす、面倒でも使い切るまでは首の後ろなどに塗る、それでもあまったものは次のシーズンには持ち越せないことを購入いただいた時にお伝えしましょう。
エステサロンとしてはあくまで一年中使うことを啓蒙していきたいですが、お客様に合わせた伝え方で日焼け止めを最大限活用いただけるようにしたいですね。