エステティシャンは技術職。また、今は人手不足でもあるので一度身につければ求職には困らないと思います。
美容師さんは国家資格がないとなれませんが、エステティシャンは技術力やカウンセリング力があるかないかが重要になります。
あなたが10年後、20年後を考えた時、どんな風になっていたいですか?
今勤務しているサロンに骨を埋めるつもりの方もいるでしょう。それも間違いではありません。
ただ、勤務先のサロンが永続するかどうかは誰にもわかりません。もしもサロンがなくなってしまったら?そして考えたくはないですが、退職を勧められるようなことがあったら?
あなたはどうしますか?
いつまでも同じことを繰り返していては、どんどん旧くなっていきます。常に成長を続けることが大切です。そして、常に選択肢を多く持つことも。自動車メーカー最大手のトヨタも終身雇用制度を終了すると報道されましたが、今の職場しか選択肢がない状態では心許ない時代です。
今の自分がどんなカードを持っているのか?そして、これからどういうカードを持っておくべきなのか。今回はエステティシャンとしての仕事を活かしてどんな仕事ができるのか?をまとめていきます。
エステティシャンのキャリアパス
➀今の職場でキャリアアップする
今の職場で自分のポジションは築けていますか?店長、マネージャー、チーフ…役職はわかりやすいですが、役職にこだわらなくてもかまいません。
家庭を優先している人、性格的に『昇格は目指していない』という人も見かけます。それも個人のスタイルなので良いと思うのですが、ポイントは『サロンのの中で代わりの利かない存在になれているか』です。
仕事より優先するものがあっても、昇格を固辞していても、確たる実績があったりスタッフ間の緩衝材となれていたり、サロン内で欠かすことのできない存在でいられていれば急に退職を迫られることは少ないと思いますが、あなたがいないと困るという状態でないのであれば勤務先のサロンが傾いたときに真っ先に肩たたきの対象になるでしょう。
役職にこだわる必要はありませんが、常にスキルアップをして実績を積み重ねていきましょう。急に勤務先を離れる必要があった時に、条件に合う職場を見つけるためには相手に選ばれる状態になっておかなければいけません。その為にも、チーフや店長と同じだけのスキルをつけるつもりで勤務しておきましょう。
➁管理職をめざす
今の職場で管理職を目指す方法もありますし、新たな職場でチャレンジをしてみたいということであれば転職してみるのもひとつ。
管理職を募集しているサロンは少なくありません。マネージャーとして、エステティシャンの指導に集中するというのもやりがいのある仕事です。
管理職採用の場合、実務経験や実績も求められますのでそれを目標に今の職場で頑張ってみるのもいいと思います。
➂講師になる
持っている技術を活かし、エステのメーカーやディーラーの講師やインストラクターになるという方法もあります。
エステの技術指導をしたり、取り扱っている商材の講習をしたりするいわばエステティシャンの先生です。➁と違うのは後輩エステティシャンだけでなくオーナーエステティシャンや社長にも対象が及ぶというところでしょうか。
社外の方に対応するにあたって失礼のない立ち居振る舞い、見られても支障のない技術の所作が求められます。
➃独立開業
独立したいエステティシャンの方も多いのではないでしょうか。
自分のお店を持つために修行しているという話もよく耳にしますが、実は独立自体はそんなに難しいことではありません。必要な手順を踏めば、基本的に独立までは多くの方ができると思います。
ただし問題となるのは継続すること。独立するとなると、接客対応だけでなく裏方の業務も全て必要になります。何十年とサロンに勤めたベテランの方でもエステティシャンとしての経験だけでは独立がうまくいくとは限らず、逆に10代で開業したエステティシャンの方が一気にブレイクする場合もあります。
エステティシャンとしての経験、そして初期費用の用意はもちろんですが、独立にあたって必要な情報もきちんと集めておくようにしましょう。
おわりに
いかがでしたか?
すべてのキャリアパスに共通する、必要なことは『今の職場で出来る限り成長しておく』だと思います。
厳しい話ですが、漫然と勤務しているだけでは良い環境をつかみ取ることはできません。耐えられない位の不満があるようであればすぐに次の職場を見つけるのもひとつですし、日々何かしらの未来につながる行動をとっていきたいですね。