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【最新版】使用期限の切れた化粧品は使える?アドバイス方法

古い化粧品は捨てる
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古い化粧品は捨てましょう。

「変な臭いはしないから大丈夫だよね?」

「昔使ってた化粧品が出てきたからそれがなくなったら買います」

「いつ買ったかわからない化粧品が出てきたの」

お客様から古いスキンケア化粧品やメイク用品について質問をいただくこと、ありませんか?
結論からいうと、古い化粧品を使うことはおすすめしません。
これを読んでいるエステティシャンは「当たり前じゃないか…」という方がほとんどだと思いますが、ではなぜだめなのか?というところまで是非お伝えいただきたく、この記事を作成しました。

今回は使用期限の切れた化粧品を使用することのデメリットの基本から、最近の研究論文を元にした理由をまとめています。

化粧品の使用期限ってどれくらい?

市販されている化粧品の使用期限は未開封で3年が目安です。
開封後は半年以内に使い切ります。
メイク用品はアイテムにもよりますが、開封後3~6ヶ月以内です。
無添加で保存料を使用していない化粧品の場合、さらに短いでしょう。

なぜ古い化粧品を使用するのがだめなのか

①防腐効果が切れるから

化粧品には品質を保持するために、防腐効果のある成分が添加されます。
防腐効果のある成分はパラベン、フェノキシエタノール、などが一般的に使われています。(刺激性については今回は割愛します)

食品にも防腐剤が添加されているのに賞味期限や消費期限がありますよね。
同じように化粧品にて添加された防腐剤もたらす防腐効果も期間の経過と共に薄れていきます。

防腐効果が切れるとどうなるか?雑菌が繁殖します。
雑菌が繁殖した状態の化粧品をお肌に使うのは、嫌な表現ですが雑菌を塗っているのと同じことですよね。

お肌に良い影響を与えないのはもちろん、肌トラブルの原因にもなります。

臭いが発生していたら明らかに異常だとわかりますが、菌は肉眼で確認することは難しいので安全を期すために使用期限の目安があるのです。
口に入れるものではなくても、食品と同じように疑わしいものは捨てるようにお伝えしましょう。
成分の状態が不安な状態で使用するよりも、新鮮なものを使用したほうが肌にも心にも優しいです。

②成分が劣化しているから

防腐剤と同様、美容成分も時間の経過とともに劣化し効果が落ちていきます。
コラーゲン、幹細胞、ビタミンCなど様々な美容成分があり、高価な化粧品の場合どうしても捨てがたい…と訴えるお客様もいらっしゃいます。

ですが、いかに素晴らしい美容成分でも劣化していたら望む効果を発揮することはできません。
逆に、肌を傷めてしまうこともあります。

たとえば保湿成分にもなる油分は油なので、徐々に酸化していきます。
酸化防止剤で酸化を遅らせることはできても、酸化を止めることは現状の技術ではできません。
酸化した油は当然お肌に負担をかけます。どんなに購入した時点で素晴らしい化粧品でも、5年、10年とその素晴らしさを保てるものはありません…(それだけ品質を保つ技術が編み出されたら、エイジングケアの分野が大きく発展していることと思います)

メイク用品もリキッドファンデーションや口紅など、油分が多く含まれるアイテムが多いので日を追うごとに酸化していることをお伝えいただきたいです。

③恐怖!使いかけの化粧品に宿る病原性の細菌

恐ろしい調査結果がありました。

 

・開封済み化粧品の70~90%が最近に汚染されている
・最近は黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌などの腸内細菌も含まれる
・学生アンケートで97.9%が期限切れのメイクを使用(母数は44名)
・同アンケートで93%がパフを洗ったことがないと回答

 

いかがでしょうか。このデータ、かなり怖いですよね…!
使用期限を経過しても使い続けていること、パフやチップを清潔にしていない状態でメイク用品につけてしまっていることが大きな要因だと思います。
ジャー容器のクリームの場合、スパチュラではなく指ですくいとる方も多いので残っている化粧品に菌が付着し繁殖することもあります。

なんにせよ、食べ物も化粧品も新鮮な状態が一番いいと思います。
化粧品は美しくなるために、そこまででなくとも今を維持するために使うものですよね。
古い化粧品や雑菌の繁殖した化粧品では、逆に肌に負担をかけ老化を招くリスクが高まります。
通ってくださるお客様が、古い化粧品でお肌を傷める…そんなことはあってはいけません。
もったいない…と思われるお客様にも使用するデメリットをしっかりお伝えし、新鮮な化粧品を使うようにご提案したいところです。

おわりに

こんまりさんこと近藤麻理恵さんの「片づけの魔法」もブームを巻き起こしましたが、なんとなくストックしておく、いつか使うときのために大切にとっておく…そういった気持が化粧品の使いどきを逸してしまう要因になる気がします。

古い化粧品は捨てましょう、と断言できますが、美しくするために生まれた化粧品が製品価値を失い、目的を全うできずに捨てる存在になってしまうことには胸を痛めています。

本当に必要なものを、必要な数だけ持っておく。
化粧品に限らず、的を絞って消費をすることはこれからの時代の中心になるのではないでしょうか。

「過剰なストックは持たせない」「使い切れるようアドバイスを続ける」は顧客満足の向上にもつながります。
製品を使い切っていだたくまで、提案したエステティシャンとしても見届けたいですね。それがリピートにも関わっていきます。

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うめ
『エステティシャンのための情報を集める』ことに視点を置いたサイトです。 エステティシャンの育成、エステティックサロンへのアドバイスを行ってきた現場の目線から仕入れる情報をなるべくやわらかく、時には厳しさもまぜつつ伝えていきたいと思っています。 日々いそがしい現役エステティシャンはもちろん、エステティシャンを目指す方、エステサロンを経営するオーナーさんなどエステティシャンに関わる方々がなるほど~と思う内容がひとつでもあればうれしいです。