全研本社株式会社さんが神奈川県の【2018年12月 最低賃金から見る美容業界の給料調査】を公開しました。
このご時世、お給与面が気にならない方はなかなかいないのではないでしょうか。
きっとこのページにたどりついたあなたも……ですよね?
やりがいあっての仕事だと思いますが、同じくらいに『やりがい』がブラック労働につながるものであってはいけないですよね。
ということもあり、この「美容業界の給料調査から見る給与事情」という記事、真剣に見てしまいました。
概要と個人的な分析と所感を掲載します。
美容業界専門の求人サイト『美プロ』に掲載されている求人募集時の給料を抽出し、職種別・雇用形態別・地域別の最低賃金との差を算出されています。
【調査結果概要】
※神奈川県の最低賃金:983円を基準とした差異
■正社員
美容師求人+52,659円/月(225,667円)
エステティシャン求人 +41,040円/月(214,048円)
ネイリスト求人 +55,943円/月(228,951円)
アイリスト求人 +70,348円/月(243,356円)
*正社員の月給額は時給額×平均出勤日数22日×平均労働時間8時間にて算出
■アルバイト・パート
美容師求人 +150円/時間(1,133円)
エステティシャン求人 +44円/時間(1,027円)
ネイリスト求人 +27円/時間(1,010円)
アイリスト求人 +36円/時間(1,019円)
時給額は月給額÷平均出勤日数22日÷平均労働時間8時間にて算出後、小数点以下切り捨て
■調査方法
2018年12月時点で『美プロ』に掲載されている「神奈川県」の「美容師・エステティシャン・ネイリスト・アイリスト」求人原稿における
「正社員」「アルバイト・パート」の給料を抽出。
いかがでしょうか?
求人サイトに載っている給与ということは契約スタート時のもののはずなので、最低賃金と初任給の比較に近いデータだと思います。
また、計算には残業は考慮されていないということですね。
分析
美容師の金額が高めなのはやはり国家資格だからというのもありますが、美容室は月のお休みが6日という場合が多いので勤務時間が絶対的に多いという背景が大きい気がします。
求人サイトを見てみると、今は月のお休みが8日、10日などと選べる勤務形態の美容室もあるみたいですがその分もちろんお給与も下がります。
意外だったのがアイリストの平均給与が美容師を越えていたことです。でも、アイリストも美容師免許が必要であることを考えると、
美容師スキルを基本装備としてもっていて、さらにアイリストとしての技術をつけているわけなのでレアリティ高いですよね。納得。
ネイリストとエステティシャンを比較すると、正社員の月給ではネイリスト、アルバイトの時給だとエステティシャンが高めになっています。
正社員の1.4万円の差がどこにあるのか…確実ではありませんが、経費やランニングコストの関係かなとは思いました。
たとえば同じ坪数の空間があったとして、ネイルは椅子ですがエステはベッドが基本なので設置できる数にも差が生まれやすいですよね。
またワゴンおくものをはじめ備品のサイズ感、タオルなどの収納スペース、洗濯機や乾燥機をまわす回数からもネイルの方が省コストなイメージです。
所感
最低賃金から見たデータなのでそれより高い金額になっているのは当然なのですが、大学生の初任給が20~21万円と考えるとおおよそ同じくらいのスタートになるのかなと思います。
とはいえこのデータはあくまで平均値。多少の経験値があるのか未経験かでも変わりますし、地域や店舗の規模感、現場の忙しさの度合いによって勤務店舗のお給与と見合っているかどうかは判断すべきです。エステは歩合のある店舗も多いですし、事務職などと比べると成果が見えやすく昇給の期待も持てる業界だと思います。
もちろんその中で見合ってない!と思うようであれば、他の店舗に転職してみるのもひとつです。お給与を上げるためには売上を上げる、そして経費を下げて利益を増やす。単純ですがこの2つしかありません。
キャリアアップの方法は転職だけではないので、うまく利益に貢献出来たら交渉をしてみてみるのもひとつです。
あなたが仕事のやりがいと豊かさを両立できるよう、応援しております!
出典:読売オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/adv/life/release/detail/00065341.html
→グラフありのデータが見れます
調査元:美プロ
https://www.kenkou-job.com/
→全研本社株式会社さん運営の、美容業界専門の求人情報サイトです