顧客ゼロからスタートするエステティックサロンのオーナー向けです。
勢いでエステサロンをオープンしちゃった…というサロンオーナーはよかったらおつきあいください。
オープンしてすぐに予約であふれるエステサロンとは?
・既に顧客がいる
・オーナーが既に有名人
・オープン前のPRが成功している
独立する前の職場のエステサロンからお客様を連れてきていたり、オーナーに受賞歴があったり、オープンにあたって広告宣伝をしっかりしていたり…要はベースがあるエステサロンですね。
エステサロンをとりあえずオープンさえすればお客様がフラッと来てくれる…なんて時代は終わりました。
既に事前準備なくオープンしているのであれば、ちょっと頭を抱えたくなる話かもしれませんが、これが現実です。
オープンする前には戻れませんので、今からできることをしていきましょう。
目標を設定する
個人サロンはあなたのお城。
と考えると、王様はもちろんあなたですが、執事も用心棒も下働きも、すべてあなたです。お城にいるのはあなた一人ですから。
お城を守るためには、永続させるための計画が必要。それが数値面の目標です。
実際は目標を設定する前に存在意義となるべきサロンコンセプト(理念)もあるべきなので、未設定であればそれも考えておきましょう。
サロンを維持するには、そして自分が生活するためにはどれくらいの売上が必要でしょうか?
基本的なことですが、来店したお客様以上の売り上げは望めませんので初月から「300万くらい!」みたいな根拠のない目標設定をするのはやめましょう。
顧客ゼロからのスタートというのは、忍耐がかなり必要になりますのでご覚悟を。
立てたい目標
・売上目標
・総来店数
・新規来店数
売上は実売ベースで、役務と物販の内訳も考えましょう。
総来店数は、初月は新規来店数とほぼ同じになると思いますが月内に2回以上来てくださった場合は来店日ごとにカウントします。
現実的な目標例
・売上目標
20~30万円
(役務4割、物販6割)
・新規来店数
8名
・総来店数
10名
オープン初月、顧客ゼロスタートである程度どの地域でオープンしても目指せる数値ラインで考えてみました。
一般的なエステサロンで新人エステティシャンがデビューした初期の目標が大体これくらいです。
確かな技術と情熱をもって伝えられる物販があれば、どんな場所でオープンしてもお客様には恵まれます。
ただ、すべては来店あっての話。サロンのオープン後、予約の入っていない時間は全て集客のために使うつもりでいましょう。
リラクゼーションサロンではなくエステサロンとしてオープンし、月の新規来店が6名以上あれば比較的順調に推移すると思いますが、
5名以下となるとサロンの魅力を伝えられるチャンスがかなり少ないということになるので集客が命題です。
集客で気をつけたいこと
・安くしすぎるとお試し荒らしが発生する
・情報を出し惜しまない
この2点を意識しておかないとかなりの確率で失敗しますので注意です。
安くしすぎるとお試し荒らしが発生する
とにかくたくさんの人に来てもらおうと安くしすぎると、「安かったから」という理由だけのお客様が大量に来店する可能性があります。
ベテランのカウンセラーであればそういった方も契約に結びつけていきますが、カウンセリング力にものすごく長けている場合でなければあまりおすすめしません。
逆にカウンセリングに自信がないので初めは赤字覚悟で練習したい!という目的があるのであれば、期間や人数を限定して原価ギリギリのコースを作るのもありです。
情報を出し惜しまない
集客ツールにはSNS、チラシ、ホームページなど様々なものがありますが、必ず書いてほしいことが
「サロンのコンセプトはこれです」
「このサロンに来ればこういう風になれます」
「私もこれのおかげでこうなりました」
という3点です。
サロンの自己紹介、通うことで得られるもの、自分の体験談でサロンの価値を伝えましょう。そして説得力を上げるために、オーナーは集客ツールで顔出しします。
今は個人サロンがものすごくたくさんあります。あなたのサロンに来たいと思っていただくためにはいかに他のサロンと差別化し、説得力を出せるかがカギです。
何をやっているか、どんな人が運営しているかわからないサロンにを選ぶ人がいるでしょうか?広告費用に限りがある以上、いかに情報をオープンにできるかが集客にも大きく影響します。
おわりに
上記の「現実的な例」は、顧客ゼロの状態でOLや主婦の方がエステサロンをオープンした場合でも目指せるイメージで作っています。
取り扱うメニューや物販製品によっても計算方法に差がでますので、自信のある方は50万、80万ともっと高めの目標を設定してみてくださいね。
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