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エステティシャンが「腕一本で生きる」という幻想

朝焼け・エステティシャンの技術
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エステ業界にいると時折耳にする「腕一本でやっていきたい」という言葉。
エステティシャンは言うまでもなく技術職。高い技術力でお客様を喜ばせながら生きていきたい!と考えるエステティシャンは少なくないと思う。
(むしろ全てのエステティシャンにそうあってほしい)

でも、あえて言いたい。

その『エステティシャンが腕一本でやっていく』というイメージ、ブッ飛んでないですか?と。

わたしは駆け出しのエステティシャンが「腕一本でやっていくのに憧れています!」と言っていたら止めます…この場合、ほとんどが技術力を高めて独立するイメージをもっているので。

職人とは

職人とは、自ら身につけた熟練した技術によって、手作業で物を作り出すことを職業とする人のことである。 日本では江戸時代の士農工商の「工」にあたるが、歴史的に彼らを尊ぶ伝統があり、大陸より帰化した陶芸工や鉄器鍛冶は士分として遇された。 彼らの持つ技術は職人芸とも呼ばれる。
(Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B7%E4%BA%BAより)

職人ってどんなイメージがありますか?頑固一徹!みたいな感じしますよね。

ただただ対象物に向き合って、己の腕や指先で理想形を創り上げていく。その完成形をみんなが求める。カッコイイ!

エステティシャンは美容界の職人といえると思っています。
確かにたくさんのスタッフがいる中であれば、技術力の高い人に指名が集まることも多いでしょう。でも、圧倒的に技術力の高い人だけが人気の理由でしょうか?そんなことはないはずです。

なぜかというと、技術を提供する対象が人だからです。

刀鍛冶は鋼を扱うし、料理人が腕をふるう対象は食材です。同じ職人でも人を相手にするかそうでないかは大きな違い。たとえば対象物に対してあふれんばかりの敬意を持っていたとして、それが手先から伝わるとしても人の場合は技術提供の前後があります。

サロンの造り、接客姿勢、身だしなみなど…いくら技術が感動するほど素晴らしくても、それ以外の部分がいまいちの場合、何度でもお願いしたいとはなかなか思ってもらえません。

身近にゴッドハンドや「腕一本でやってます」と自称する素晴らしいエステティシャンがいるようならよく見てみてください。腕一本ではやってません。他の部分にもこだわってるはずです。

エステティシャンは技術職ですが総合力も必要。これからはそれがさらに強くなっていく時代になると思います。

接客、技術、カウンセリングが大きな柱だと思いますが、それだけに終始していると置いて行かれる現実がもうそこまで来ています。

永続的にサロンが、エステティシャンがいきいきと働ける環境が続くよう学びと行動を重ねていきたいですね。

https://esthe-coord.com/linne/

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うめ
『エステティシャンのための情報を集める』ことに視点を置いたサイトです。 エステティシャンの育成、エステティックサロンへのアドバイスを行ってきた現場の目線から仕入れる情報をなるべくやわらかく、時には厳しさもまぜつつ伝えていきたいと思っています。 日々いそがしい現役エステティシャンはもちろん、エステティシャンを目指す方、エステサロンを経営するオーナーさんなどエステティシャンに関わる方々がなるほど~と思う内容がひとつでもあればうれしいです。