営業時間は10時間以上、正社員はフルタイム。
フルタイムと言っても営業開始1時間前~閉店後1時間=朝から晩までの勤務。こんな風にスタッフのことを使っていませんか?
お客様第一主義の裏でスタッフが疲弊していたら、真の意味のお客様第一主義は達成できません。接客業はお客様に合わせなくてはいけない、という言葉を盾にスタッフの勤務時間をコントロールできない状態を続けるとサロンの未来は暗くなってしまいます。
きちんとスタッフの勤怠を管理し、健康に長く続けてもらうためには何が必要でしょうか?
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働き方改革の波はエステ業界にも
エステ業界は残念ながら縮小傾向にあります。エステティシャンを志願する人も減りつつある中、さらに働き方改革や副業推奨という以前では考えられないような社会の流れが来ています。
これからエステティックサロンが生き残るためには何が必要でしょうか?永続的に経営していくためには、同じことを繰り返しているわけにはいきません。軸は変えずに、時代に合わせていく必要があります。
勤務時間、残業代について
スタッフと交わしている雇用契約通りの勤務をさせていますか?今はスタッフも簡単に労務のことを調べられる時代です。スタッフを酷使していたり、信頼関係を構築できていないと出るところに出られてしまうリスクもあります。
では、どうすればいいでしょうか?答えは簡単で、雇用契約通りに勤務してもらうことです。
「そんなことをしていたらつぶれてしまう!」なんて言わないでくださいね。それは私のせいでも、もちろんスタッフのせいでもありません。適正な報酬を払えない状態でスタッフを雇う資格はないです。契約の範囲内で勤務、残業してもらい、利益計画を練るのが経営者の仕事だと思います。スタッフを不当に働かせているのが常態化しているようであれば、手遅れになる前に改革をしましょう。
残業代なし、歩合なしのサロンはみんな辞めます
労働時間が長く有給もとれない、残業代ももらえない、売上にうるさい割に歩合も出ないなど手当が薄いサロンもスタッフは続きません。勤続年数が長くなるほど能力が上がり、お給料が増えるのが理想的な流れですがそういった土台は作れていますか?
これまでに退職していったエステティシャンの中にも、直接口にはしないもののそういった思いでいたスタッフは多いのではないでしょうか。人が来ないからと見せかけで基本給を高めに設定するのも得策とは言えません。
生産性のないスタッフを養うゆとりはないと嘆く前に
空気をよくするために売上のとれないスタッフを退職させるというのも聞きますが、そのスタッフの良い点を考えてみませんか?面接のときに何を期待して採用したのかも思い出してみましょう。
素養があるのに育たないのか、お店との相性が本当に合わないのか、求めていた人材と違ったのか…採用自体にも莫大な費用が掛かっています。せっかく多少の期間でも勤めてもらっているのですから、辞めてもらう前にもう一度考えてみて、課題を与えてみてはいかがでしょうか。サロンに意外なプラス効果を与えてくれる場合もあります。
背負い込む時代は終わった、状況開示してチーム戦をしよう
オーナーだけが頑張っていると、「ついていこう」と思ってもらえる場合もあれば「私たちは頼られていないから任せておけばいい」とスタッフの気力が削がれる場合もあります。あなたはスタッフに何を求めていますか?全然伝わらないと嘆く前に、態度だけでなく言葉で伝えられていますか?悪気はなく、本当にわかっていない場合も多いです。
どんなスタッフになってもらいたいか、どんなサロンをつくりあげていきたいかをしっかり明示していきましょう。
意外な素質を持ったスタッフもいます。そういったエステティシャンをどう育てていくかはオーナーや店長にかかっています。新しい時代、限られた営業時間、勤務時間を有効に使っていくためには自分一人でがんばらず、掛け算で成果を生み出していきましょう。
まとめ
・雇用契約は遵守!
・スタッフの個性を活かす
・オーナーだけで頑張らない
・掛け算で成果を生む出す組織づくり
弱みを見せるのが苦手なオーナーが多いですが、適度に開示することで協力が得られることもあります。
上手く協力体制を作り出し、サロン内を活性化していきたいですね。