あなたはエステティックの資格をお持ちですか?
国際ライセンス、私設の資格、ある技術をするために取得が必要な認定証など…認定証なども入れるとエステ関連の資格は数えきれない数ありますね。
美容師免許のように国家資格になるという噂もありましたが、実現は遠いような気がします。
さて、そんな中エステの資格は本当に必要でしょうか?
結論からいうと、私は資格はなくてもいいと思っています。なぜなら、現在は資格にこだわらなくても充分に学ぶ方法があるからです。
そして、店頭にズラッとライセンスが並んでいるから素晴らしいエステサロン、エステティシャンなのか?というとそうとも限らないという現実もあります。
資格取得を考えているようでしたら、ぜひ資格をとることがゴールにならないようにしてもらいたいな…と思います。
資格のグレードもひとつひとつ差がありますので、今回はどんな資格があるのか代表的なものを紹介していきます。
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CIDESCO(シデスコ)
CIDESCOは、Comite Intérnational d’Esthétique et de Cosmétologié(エステティックおよびコスメトロジー国際委員会)の略です。
CIDESCO(シデスコ)は、エステティックの教育機関として世界的に認められた国際団体です。
1946年にベルギーで設立され、70年にわたる歴史を誇ります。
【 → CIDESCO INTERNATIONAL 】
フェイシャル・ボディトリートメント、メイクアップ、化粧品学などのエステティック全般に関する知識と技術のレベルアップと、世界中への普及を目的とし、各国のエステティシャン、皮膚科医などの医療従事者、学識経験者が多数参加して設立されました。
現在、世界で30ヵ国以上の国が加盟、日本は1972年から支部を設立し加盟国となりました。
CIDESCOでは独自の基準に基づき、エステティシャン、学校、サロンの認定制度を設けて世界水準を保っています。
CIDESCOセラピストとなるには、CIDESCOが定めるハイレベルなカリキュラムを受けるか、規定の経験年数が必要です。ごく短い研修で発行される他の資格とは一線を画し、優れた人材を多数輩出することで世界的に高い評価を受けています。
磨き上げられたエステティシャンのみに可能な、世界水準のエステティックを提供します。
正しい知識と優れた技術により、心と体にくつろぎと美しさをお届けします。
CIDESCOホームページ(http://www.cidesco-nippon.or.jp/cidesco/index.html)より
実技、筆記の試験があり、費用は一般受験でおよそ20万円ほど。事前に日本エステティック協会認定エステティシャン資格を取得している必要があるので費用、時間ともに必要になる分格式が高いともいえそうです。
シデスコはエステの資格の中でも名前が通っていて人気、知名度、信頼度が高めだと思います。
INFA
INFAはInternational Federation of Aestheticians=国際エステティック連盟の略です。
国際エステティック連盟=INFA(International Federation of Aestheticians)は、1978年5月に設立された世界で唯一のエステティック教育専門国際組織です。 創立以来、科学的な教育を専門とするエステティック教育一筋で、真のエステティックを追究し、エステティシャンの地位向上をサポートする活動も行っています。
ヨーロッパにおけるINFAの活動評価は大変高く、本部はエステティック発祥の地であるベルギーの首都、ブリュッセルの国際連盟会館内に置かれ、EU本部からの依頼を受けて加盟各国のエステティシャン養成やプロ資格認定を行なっています。
ヨーロッパ15カ国がEU(欧州連合)という形でひとつにまとまったとき、EU加盟国の持つ様々な資格がエステティシャン認定基準の問題となりました。EU加盟国に共通するエステティック教育や、資格制度の確立が審議された結果、職業資格の相互承認機関に「INFA」が選ばれたのです。
エステティック教育一筋の実績と努力が高く評価された結果、INFAはエステティック業界において世界のリーダーという地位を築いています。
INFA国際ライセンスとは、国際エステティック連盟(INFA)が認定するエステティシャンの国際資格です。 合格者はインターナショナルエステティシャンとして認められますし、ライセンスを所有することで、INFAを高く評価しているヨーロッパ諸国をはじめ、世界各国で活躍することが可能です。また、国際試験において85点以上の成績優秀者には『ゴールドマスター』の称号が与えられ、さらに優秀な方にはゴールドメダルが授与されます。
EUでの資格認定機関がINFAであることから、INFAの国際ライセンスは世界的にも権威のある説得性の高い資格です。
ライセンス取得者は、国際的に認められたインターナショナルエステティシャンとして、INFA本部に「資格番号」が世界連番で登録されます
INFAホームページ(http://www.infa-japan.gr.jp/infa/license.html、http://www.infa-japan.gr.jp/infa/license.html)より
INFAも国際ライセンスの1つで、現在日本で取得できる国際ライセンスはシデスコとインファーの2種類です。
取得のためには専門の講座を受ける必要があり、取得したい項目にもよりますが学費で20万円~、国際試験の受験料が2万円です。
創設期間的にもシデスコの方が知名度がありますが、INFAは受験資格を得るまでの教育体制が確立されておりこちらも信頼性の高い資格だと思います。
組合系、通信の資格
美容関連の組合は多く、私設の組合やメーカーが発行している資格も存在します。
初心者のエステティシャンがいわゆる『箔をつける』目的で1日で取れる資格を取るというケースもあるかと思います。無いよりまし、サロンの入口にとりあえず飾っておきたい…というような。
ただ、『資格を取ることをゴールにしない』でもらいたいなと思います。入口に飾ったところでエステの技術が上がるわけではありません。
製品や施術を取り扱うために必要なライセンスであれば資格を取りたいという意思に関係なく取得する必要がありますが、これも新しいサービスを取り扱いたいという目的に応じた行動になりますよね。目的を明確にした中で資格取得に励むことが資格を活かすことになるので、やみくもに簡単な資格をたくさん取るのではなく、ステップアップのために資格を活用してもらいたいなと思っています。
まとめ
・資格にもグレードがある
・資格を取ることをゴールにしない
・あくまで添え物のつもりで
今は資格で人が集まる時代ではありません。エステサロン、エステティシャンとしての魅力でお客様との信頼関係を構築していけるようにしましょう。